穴 (百年文庫)

百年文庫の「穴」を読む。百年文庫は「日本と世界の文豪による名短編を漢字一文字の趣に合わせて一冊に編むアンソロジー」。上京した時に1冊ずつ集めて時々読んでいる。
 今回の「穴」に収録されているのはカフカ山下肇・山下萬里訳『断食芸人』 長谷川四郎『鶴』 ゴーリキイ/木村彰一訳『二十六人とひとり』。
 カフカの「断食芸人」はあらすじを知っていたしモンキービジネスで西岡兄弟の作画によって読んだ事はあったけれどこうして直に読むのは初めて。うまいなあと思ってさらっと読んでしまったけれどもっともっと深く読むべきではないのかなとも思う。どうして彼がそこまで断食する事にこだわり続けたのか、ただの意地やプライドだけではないような気がする。
 最後の「二十六人とひとり」はターニャの力強さにスカッとさせられた。

 そして一番衝撃的だったのは長谷川四郎の「鶴」だった。これはうまく感想が書けない。美しくて残酷で風景と空気がありありと感じられてでも現実感がなくて幻のようだ。読んでみてください。http://www.poplar.co.jp/hyakunen-bunko/lineup/detail.php?id=11

(011)穴 (百年文庫)

(011)穴 (百年文庫)