JOJOさんのブログを読んで

 先日読んだちくま文庫北村薫 宮部みゆき編「とっておき名短編」という本があるのですがその本をJOJOさんが読んでの感想を書かれていた。http://noise.livedoor.biz/archives/2011-01.html#20110126
なんだか自分が編纂したアンソロジーではないのに(恐れ多い)恐縮してしまう。そしていったい自分はどんな感想を書いてたんだろうと見てみたらhttp://d.hatena.ne.jp/kankoto/20110111#p2
めちゃくちゃ恥ずかしいような感想だった(汗)ますます穴に入りたいような・・・JOJOさんの感想はやっぱり素晴らしいなと思った。上手いなと思う文章であるけれどストレートな飾りのなさがあってだからJOJOさんのブログを読むのが好きなのです。
 JOJOさんが一番気に入ったのは松本清張の「電筆」と言うのを読んで、ああと納得させられてJOJOさんらしいなあと思った。(色んな人に読んでもらってどの話が好きか、どの話にひっかかるか聞いて見たいような気がしてしまった。)
 じつはこの「電筆」という話が自分は一番苦手だったりした(笑)JOJOさんも書かれている様にこの話は小説と言うよりは伝記ものに近くて、ちょっと歴史物を読んでいるような気分になってむくむくと苦手意識が出てしまったのだ。でも速記の歴史にはこういうことがあったんですね。あらためて思いなおすとその創始者たる人物の晩年・・・・・そこにドラマがあってだからこその松本清張の小説なのかなと思う。たんたんと書いているけれど生きていく事の悲しみみたいな部分がある。前に「菊枕」という女流俳人を主人公にした短編を読んだ時も思ったことだ。面白いなあ、そう思うと松本清張の短編も色々読みたくなってしまった。
 このアンソロジーのなかで惹かれた深沢七郎だけれどそんなにたくさん作品も読んでいなくて2年くらい前まではまったく読んだ事もない作家だった。ライブでよく会う友達が読む?と言って貸してくれたのが最初だった。バタバタと人が死んでいく笛吹川を読んでうわあ・・・・何か苦手かもと思ったのに不思議にその後に余韻が残ってまた読みたいとひきつけられてしまった作家。ここに収録された「絢爛の椅子」という短編も人を殺す事にたいしてなんの感情も持っていないような人間の話だ。これを読んだ時に本当に世の中にはそういう人間がいるんだと見せ付けられるような感じがして体が冷たくなった。その次の「報酬」という話は気がつくと違うところに連れて行かれててただただ深沢七郎だなあと思う。
 なんてまたとりとめなく書いてしまった。

 「女性ボーカルのコンピレーションアルバムを企画してあるレコード会社の方に提案したところ、「オムニバスは売れないから」とあっさり却下されたことがあった。」とJOJOさんが書かれているけれどそういうのって聴いてみたいなあと思うのである。楽しみがある。
 去年埋火の出たイベントで西山さんがDJでまわした曲。女性アーティストが多かったんだけどああ、この曲をこの人がカバーしててこんな風に歌うんだとはっとさせられたりした。誰かを通してアーティストやその曲に出会うと言う事。(西山さんに今度あの日の選曲リストを教えてもらおうかな)

 もう一つJOJOさん繋がりで。先日DOMMUNEであった「千本中立売 〜どらっぐすとぅあの日々」関西アンダーグラウンドを生んだ小さなスペース」というトーク番組があったのですがその番組をDOMMUNEに見に行ってらしたtake38さんのブログ。http://take38.blog.so-net.ne.jp/archive/2011012

インターネットも、商業主義を廃するとは言えないが、『どらっぐすとぅあ』や『マイナー』と、何かつながるところがあるような気がする。

『マイナー』や『どらっぐすとぅあ』に関するトークがネットで配信される。それは単なる懐古ではなく、今の状況につながる何かがある。そう思いたい。

 あの番組を見てわたしもそう思った。そうであるといいなと思う。