町田康「どつぼ超然」

町田本を読んでると頭の中が町田調になっている。気がつくと善哉善哉と何気なく頭の中で呟いていたりする。

脈絡なくずんずんと発っせられていく思考。帯に書いてあるとおりまさに「爆発する自意識」だ。

しかし、人間てこんな風に頭の中で超然としゃべくりまくっているんじゃないだろうか。しゃべくる言葉はすべて自己中心的で自意識過剰で超然というものからぐんぐんと離れていってしまうような。

人の頭の中の言葉をやみくもに読んでも面白いわけはないはずなのにこれが面白いのはやっぱり町田康の頭の中の言葉だから、そしてこうして作品となったものは文学だからかもしれない。

しかし、最後まで面白く読んだのに何を書きたいのか自分で十分に理解出来なかった気がする。
「ただ過ぎていく一さいのなかで光を浴びて余はいつでも元気だ。」
うーん…何だか哲学的な思考の旅のような気もしてきた。

どつぼ超然

どつぼ超然