百年文庫39 「幻」

 収録作品は 川端康成「白い満月」,ヴァージニア・ウルフ「壁の染み」,尾崎翠 「途上にて」

 川端康成の作品はそんなに読んでないけれど久々にその作品を読んでやっぱりこの人って変な人だ、ちょっと変態だって思ってしまった。どこがと言われると困るけれど・・・・幻想的で美しいけれど・・・・普通に生きている男の人がこういうこと考えたりしないだろうと思ってしまうのだ。

  ヴァージニア・ウルフはやはりヴァージニア・ウルフの文章で、読み始めた途端、そうそう、と思った。まどわされるようにぼんやりと読んでしまうと何を読んでいたかわからなくなってしまって何回も読み直すはめになってしまう。彼女の意識のなかで次々に浮かんでいく情景にこちらもうまくのらないとただ文字を追いかけているだけになってしまう。

尾崎翠の「途上にて」がしかしこの中で一番変な話だった。ひょいひょいと話が飛んで惑わされて頭の中がぐるぐるになってしまう。

(039)幻 (百年文庫)

(039)幻 (百年文庫)