ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」

 岸本佐和子さんの訳なのでおかしい人がいっぱい出てくる。思い込みが激しい人がたくさん・・・・・。でも芯の部分でわかっているのだ、自分は孤独だという事を、人は孤独だという事を。絶望というとそんな事はない、諦めというかというとそんなことはない。孤独を持ちながら生活していく、おかしみもともなって。
 人とのかかわりの中での一瞬の輝き、まぶしい花火のようだ。思い込みでも何でも情熱の花だ。

 もったいなくて一気に読めなかった。一編読んでは数日おき、一編読んでは他のものを読み、そうして読んだ。時々あああれを読みたいなと思って一編読むだろう。その時にふとその一編の風景を思い出して。

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)

いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)