ミランダ・ジュライ「いちばんここに似合う人」
岸本佐和子さんの訳なのでおかしい人がいっぱい出てくる。思い込みが激しい人がたくさん・・・・・。でも芯の部分でわかっているのだ、自分は孤独だという事を、人は孤独だという事を。絶望というとそんな事はない、諦めというかというとそんなことはない。孤独を持ちながら生活していく、おかしみもともなって。
人とのかかわりの中での一瞬の輝き、まぶしい花火のようだ。思い込みでも何でも情熱の花だ。
もったいなくて一気に読めなかった。一編読んでは数日おき、一編読んでは他のものを読み、そうして読んだ。時々あああれを読みたいなと思って一編読むだろう。その時にふとその一編の風景を思い出して。
- 作者: ミランダ・ジュライ,岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/08/31
- メディア: ハードカバー
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