(026)窓 (百年文庫)作者: 遠藤周作,ピランデルロ,神西清出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/10/13メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る百年文庫「窓」

 東京に行くたびに1冊ずつこつこつと買い集めようかなと思ってる百年文庫、今、4冊集まった。そして最初にこの「窓」を読んだ。入ってる作品は

遠藤周作シラノ・ド・ベルジュラック
ピランデルロ「よその家のあかり」「訪問」
神西清「恢復期」

久しぶりに遠藤周作を読んだ。昔大好きでよく読んだけれどこの「シラノ・ド・ベルジュラック」は初めて読んだ。読み進めているうちに、ああ、と懐かしい気持ちになった。遠藤周作の言葉の運び方と言うのか内容の個性と言うのか、たぶん久しぶりだからだろう。
「もともと、私は他人の私生活の秘密を知るのが好きな男である。」という文章が出てきたところで、あ、と思った。「シラノ・ド・ベルジュラック」はわりと初期の作品みたいで、なんと言うのか彼独特のうまさがまだ熟してない少し硬質な感じがしてそこがいいなと思った。

 ピランデルロは初めて読む作家。「よその家のあかり」はちょっと切ないなあ・・・。途中までのほんのりとあたたかい感じのところで止めて欲しかったな。最後は悲劇だよなと思う。

 神西清「恢復期」この作品を読むのは2回目。「雪の宿り、神西清小説セレクション」を読んだときに読んだ。とても美しくて特に最初の方の港町で療養している時の部屋の感じや窓の外の海を感じるところや熱の中での言葉が好き。