森見登美彦「四畳半神話体系」
途中しばらく中断して最後ぐっと読んで読み終わった。なんと友達が電車に乗ってる間に1日で読んだらしくどれだけ読むのはやいねん〜!と思った。
いつもの森見節で楽しく読んで2話を読み始めたら、あれ?これさっきも読んじゃなかったっけ?と思った。同じ時間の経過を違う設定で書かれていたのだ。
大まかは同じ話ではあるけれど設定が違っててそれが面白い。2話の「四畳半自虐的代理代理戦争」が一番面白かったな。そして最終話の「八十日間四畳半一周」だけが趣が変わっていてひたすら自分の四畳半の部屋をさすらうと言うもの。自分の部屋の外側の世界もすべて自分の四畳半の部屋。これを読んでああやっぱりこの作品はSFなんだなーと思ってしまった。いつも森見作品を読んでいてもSFだなどと思いながら読んだりしなかったけれどそういう要素が染みこんでいるということなんだろうな。
でももう単純に森見作品は読んでいて楽しい。その楽しさに身をまかせていたい。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 文庫
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