堀江敏幸「いつか王子駅で」
再読。路面電車で思い出してああ読みたいなと思って読んだけど思ったほど路面電車の場面がなかった。記憶ってあてにならない。たぶん印象的な所が自分の記憶の中に大きくインプットされるんだろうな…。
なので読んでみると全然忘れていた事や、だんだんとそう、そうだったと思う部分があってまた楽しい。黒電話の記述の所で混線する部分が出てきて、あ、そういえば昔話電話中に違う人達の会話が聞こえてきたりすることがあったなあと思い出した。携帯電話だとどうなんだろう…そういう経験てない。でも長電話するという事って今はほとんどないと言うことにも気づかされる。
変わらないでいたことが結果としてえらく前向きだったと後からわかってくるような暮らしを送るのが難しい
- 作者: 堀江敏幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/08/29
- メディア: 文庫
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