クレア・キーガン「青い野を歩く」

 山崎豊子を読んだあとだったので、ああ、やっぱりこういう短編集大好きだーとどっぷりと浸りこみじっくりと味わいながら読んだ。風景というのか自然と言うのかその荒涼とした感じがリアルに伝わってきてうまいなあと思った。ふとしたささいな部分が心のなかと繋がっている。

 そして孤独感。人間はひとりなんだなあと思った。当たり前ですが・・・・・。出てくる人物は孤独だけれどそこから進んでいくって言うのか・・・・受け容れながらも。「長く苦しい死」が好きかな。その年齢の女流作家のちょっとした気持ちがわかるのは自分も若くないからだろう。そこはちょっと離れたところから見ると滑稽だったりする。
 それから「クイックン・ツリーの夜」は女の人でなければ書けない話だと思った。男の人はこういう話を書かないだろうと。

青い野を歩く (エクス・リブリス)

青い野を歩く (エクス・リブリス)