開高健「人とこの世界」

 週間ブックレビューの開高健特集で紹介されてて思わずアマゾンにて買った本。開高健が彼自身より年上の先達者を訪ねて行っての対談集。しかし対談している部分よりも開高健がその人物に対して書き綴ってる部分の方が多い。開高自身も「文章による肖像画集」と言っているように。彼が書いた文章であるけれど対話している部分よりもそちらの方が余計にその人物がふわっと匂い立つような存在感を感じるのは何故だろう。開高がその人物の内側にまで入り込んでいるからなのか・・・でも感じるその人物像は開高健という人間のフィルターを通しての物なのだろうとも思う。混ざり合ったもの、もしくは開高健自身。
 そんなことを思いながら読んだ。

人とこの世界 (ちくま文庫)

人とこの世界 (ちくま文庫)