太宰治「ヴィヨンの妻」

 実は太宰治はぜんぜん読んでない。中学生の頃「斜陽」を読んでなにか反発感じたらしく(もう内容も覚えてないけれど)太宰とまったくかかわりなくここまで生きてきた。今年は生誕百周年とのことで本屋さんには太宰本があふれているけれど、読んでみようかなというきっかけになったのは西川美和さん編の「名作はいつもアイマイ」の中の太宰の「メリイクリスマス」を読んだのがきっかけだった。へえこういう作品を書く人なのかと思った。そしてこの本を買うきっかけになったのはカバーの斬新さにもよるかもしれない。梅佳代さんの写真がいいなあ〜と思って買ってしまった。残念ながらはまぞうで表示されない。この梅佳代さんの表紙シリーズは期間限定なのかな?だとすると他のものも欲しいなあと思ってしまう。

 この角川文庫本の「ヴィヨンの妻」には「パンドラの匣」「トカトントン」「ヴィヨンの妻」「眉山」「グッド・バイ」が収められている。なかなか面白かった。男の人はいっぱしかっこつけていても滑稽でおろかで小心者。そして女の人は案外強い。どの話にもおかしみとがあってこの本から読み始めてよかったなと思った。