小川国夫「あじさしの州 骨王」

 小川国夫の本を読むのは2冊目。読みながら、ああいいな、好きだなと思いながら読む。好きな作家になりそうだ。彼の故郷、藤枝という場所を想像しながら読む。自分の頭の中で藤枝の空気は出来上がっている。小川国夫の小説を読んでの自分のなかの藤枝と言う土地だ。荒涼としていて風が吹いている。「あじさしの州」を読んでいる間自分の耳元にも風が吹いていた。 
 幻想のような現実のようなくっきりともしていたり・・・・。実際の藤枝にいったらどうだろう?この自分の中に存在している藤枝とはまったく別の土地かもしれない。
どの短編も物凄く好きだけれど(「跳躍台」とか凄くいい)最後の2編だけはキリスト教に関係してるみたいで自分にはなかなか理解できなかったりした。

 自選短編集と言うことで最後にある著者から読者へも良いです。もっと読みたい。

 

あじさしの洲・骨王 (講談社文芸文庫)

あじさしの洲・骨王 (講談社文芸文庫)