西川美和「名作はいつもアイマイ」

 映画監督の西川美和さんによるブックレビューというのか・・・作品、作者にまつわる短いエッセイの後、短い短編ならそのまま、長いものはその一部が収められていてそれを読むのが面白かった。作品名だけは知っているけれど読んでなかったものとか。なんお芥川龍之介の「トロッコ」を読んでなかったことを発見。すっかり読んでたものとばかり思い込んでいたのはどうしてだろう?しかもこっそり少年の乗ったトロッコがどんどん坂をすべりおりてその先にレールが切れていてどうしよう!!となるような話と思い込んでいた(恥)この中で読んだことがあるのは遠藤周作の「海と毒薬」だけでした。太宰の「メリイクリスマス」が案外良かった。主人公のよこしまな気持ちがじわじわと盛りあがる前半から一転じんわりする後半。でもとなりのオヤジが叫んだ「メリイクリスマス」にビートたけしを思い出してしまった(笑)
 これがきっかけで色々読んでみたいなと思ったものが多かった。三島由紀夫除く。



色川武大「たすけておくれ」■志賀直哉「痴情」■向田邦子「眠る盃」■井上ひさし「藪原検校」■三島由紀夫「不道徳教育講座」■芥川龍之介「トロッコ」■野坂昭如エロ事師たち」■遠藤周作「海と毒薬」■太宰治「メリイクリスマス」■林芙美子「めし」


名作はいつもアイマイ

名作はいつもアイマイ