松本清張「張り込み」

松本清張はきちんと一冊読んだことがなくて、光文社ら短篇全集が発行されたのを気に読もうと思った。
この3巻に納められている短篇、思いを遂げられなかった人達の物語が多い。こうありたいという思い、それに寄せる情熱、過度になっていく…執念のような…失望と焦燥…。虚無感…。
生きているかぎり自分の未来に希望を持って生きている部分…があるんだけど、必ずしも思い描いていたとうりには生きられなくてそのやりきれない思いが読んだあとにどんと残った。
そして解説で知ったけれども各短篇にそれぞれモデルとなる人物がいるというのにも驚かされた。

張込み―松本清張短編全集〈03〉 (光文社文庫)

張込み―松本清張短編全集〈03〉 (光文社文庫)