小川洋子「物語の役割」14冊目
小川さんの講演会などの内容を1冊にまとめたもの。ちくまプリマー新書なのでスラスラ読めます。
スラスラ読めるんだけど深いなと思う事柄が色々ちりばめられてて素敵でした。小川さんが読んできた物語についてや、物語が作られていく過程だとか。ちょっと種明かしのような部分もあってそこはちょっとどぎまぎした。小川さんの短編で大好きな「リンデンバウム通りの双子」という話があってその種明かしも書かれています。
謙虚な語り口でありながら力強い。物語を読んでいく事のよりどころのような言葉がたくさんあった。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 新書
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