絲山秋子「海の仙人」5冊目

 続けて持っていってた文庫本、絲山さんの「海の仙人」を読む。堀江さんのも、こちらも文庫本の表紙が凄く美しくて好きだ。今、読み終わって、この2冊の表紙を見ると心がすーっとする。
 さて絲山さんは今年2冊目。「海の仙人」はハードカバーで持ってて、例によっと積み上げられたままの読んでない本の山のなかに・・・。
 神様のファンタジーが出てくるところでもう、なんだか夢物語のような世界なんだけど、本当に、解説の人も書いてるけどファンタジーだと思った。そんな中で存在感があって凄くぱしっとした女の人に描かれてる片桐の受止めてもらえない気持ちが切なかった。どんなに好きでもどうしようもできないのが恋愛だよな・・・・。
 いつも思うけど絲山さんの小説には音楽、バンドの名前がちょこちょこ出てきてそれがなかなかいい味を利かせていてそこにきゅんとなったりする。いくつか聞きたくなっちゃった。あと方言の使い方もいいなあ・・・・。主人公の関西弁のいいし、片桐の同僚の博多弁にはどきどきしちゃった。

 最後の恋人の死とその後の展開はちょっとお話だよな〜とか思ったけどお話だからいいのだ。最初「海の仙人」て神様のファンタジーの事だと思ったけど主人公の河野が海の仙人だったんだね。

海の仙人 (新潮文庫)

海の仙人 (新潮文庫)