絲山秋子 「エスケイプ/アブセント」3冊目

 絲山作品久しぶり。学生運動に青春費やした双子の兄弟の話。エスケイプが兄の話、アブセントが弟の話。しかし・・・・この世代でまだ革命とかやってた人がいるんだな・・・って世代の近い自分は驚いた。だってシラケ世代でその後はバブルに浮かれた世代でしょ。だからなんかうまく理解できない部分あったりして。でも40になってそれまでやってきた事に対する疑問?無力さ、そんなどうしようもない気持ちはわかる気がする。何物も掴めてない不安定さ。だけどドーンと深く悲壮になるかというと何かトホホな感じ・・・・。
 また舞台が京都だったりしてなんか京都づいてるな・・・・。イカサマ牧師やら可愛いお婆ちゃんやら出てくるところがうまいなあと思ったり、絲山作品は毎回同じ感じにならないので楽しみだ。でも今回はやっぱりちょっと小粒だなって思った。もう少し長い作品でこの話読みたかったな。

エスケイプ/アブセント

エスケイプ/アブセント