銀色夏生×HARCO「メール交換」

 銀色さんの日記が好きで毎年出るのが楽しみだった。けれどつれづれノートは終了してしまった。だってまあ子供もだんだん成長していくんだし私的なことをいつまでもつづってはいられないよなとか思った。時々心の中を覗き込むような部分、人間のことを見つめてる文章が好きだった。

 で、本屋さんでこれを見つけた時にはああ、そう言えば日記でHARCOの事書いてたなって思った。それでちょっと楽しみになって買った。

 最初のメールのやり取りとか読んで一番最初に感じたのは軽い嫉妬だ。自分の好きなミュージシャンと文章をやり取りする。それはやっぱりいっかいのファンでは叶わないことでしょう。確かにそれはしたかないけどこういう立場の人はこうやって簡単にコンタクトがとれてちょっと羨ましくなったのが本音。

 パラパラと写真を見てあれ?マロンはどうしたんだろう?と思ったらお嫁に出してしまったんだ・・・・マロンとはあんまり馬があわなさそうだったもんなあ。そういうクールな部分とかああ銀色さんだなと思う。

 HARCOの事は全然知らなくて曲も聴いたことないけれどとても素直な人柄をメールの文章から感じた。で、こういう人とメールのやり取りを時々するのとかいいなあと思った。本気で(笑)

 銀色さんの態度はきっぱりしててこのメールのやり取りはやっぱり個的なものじゃなくてこうして形にして世の中に出すって言うのを前提にしての感じ。それにたいしてHARCOは人としてだんだん近しくなっていこうとしていると思う。だからやっぱり銀色さんの唐突なメールを終わらせてこれで本にしようって言うのがなんだかポンと投げ出されたような感じがしてちょっと嫌だったな。こんなこと思うのは自分だけかもしれないけどHARCOが振り回されて気の毒なような気分になってしまった。
 そんなことはまあ余計なお世話でちゃんと今も繋がっているんだろうけどさ。

どうやらこういう形のものがこれから人を変えて続いていくみたい?たぶんまた読んじゃうんだろうけど。

「メール交換」―銀色夏生×HARCO (角川文庫)

「メール交換」―銀色夏生×HARCO (角川文庫)