村上春樹「アフターダーク」

もう、結構前に読み終わったんですけど、でもいったいどのように感想を書けばよいやら分からない部分もあり・・・・。でも一部の春樹ファンの酷評を読んでもそんなに駄目な作品だとは全然思わない。ただやっぱり今までのものとは様子が違ったからちょっととまどった。まず、こんな文字も大きくてずんずん読めてしまって、え?って思った。そしてまるでシナリオみたいな小説の形式にとまどった。読者を部外者として読ませるように出来ているし。 あとやっぱり色んな面で中途半端な感じを受けたのも事実。姉が何故、何があってこうして眠ることになったのか、中国人の女の子に暴力を振るった男の事とか、全然すっきりしないところが多いんだけど現実だってそんなものだなと思うとそれはそれでいいんじゃないかとか思ったり。こうして淡々と時間の流れどうりに人物達の動きを見るのもいいのではないかなと思った。
 こんな風に形はちょっと今までの作品とは違うんだけど彼の中にある描きたいことはずっと一貫してて流れてて、それは感じることが出来る。

「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。」244ページコオロギの台詞。
 ただただ私たちは幾度もの夜と朝をたどって生きていくしかないのだ。

アフターダーク

アフターダーク